(積水ハウス 公式チャンネルより)
一昔前に比べて、最近のトヨタホームのテレビCMのクオリティーは素晴らしいものがあります。
中島みゆきの超名曲「糸」を超実力派シンガー「吉岡聖恵(いきものがかり)」にカバーさせたBGMだけでも購買意欲が猛烈に掻き立てられるのですが、
CM中の演技そのものも、吉田羊と松岡茉優という実力派女優達の競演とのコラボレーションで紡いだ「家族愛」が、ハウスメーカーCMの中では群を抜いた完成度ですし、おなじく「家族愛」をテーマにしている保険会社等のCMすら凌駕するレベルに達しているのではないかと思います。
とはいえこれまで数多くのCMを輩出してきた老舗メーカーの積水ハウスは、テーマ「家族愛」でこそトヨタホームに猛追を受けてますが、
そこはトップオブトップのハウスメーカー積水ハウスはトヨタホームのようにベタな「家族愛」なんかCMのテーマには使いません。
テレビCMの総合的な印象ではやはりまだトヨタホームのだいぶ先を行ってます。
積水ハウス 「人生になる家」 篇
例えばこの「『人生になる家』篇」、のテーマは「家族愛」より大きな「人生」です。
ガッツリ出せるだけ出した長い軒と、重厚な分厚いダインコンクリートの住宅にプロジェクターで家族写真を投影します。
ただ家族写真を投影してるだけなのですが、それだけでも積水ハウスのフラグシップモデルの超豪邸とあいまって壮大なスケール感のCMに仕上がってます。
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このクラスの豪邸を建てれるような方は、それはそれは濃い「人生」を過ごされてきたのではないかと拝察します。
積水ハウス「吹奏楽部の少女 」篇
また何が凄いって、住宅のCMなのに1カットも住宅を映さずに住宅のCMとして成立させてしまってるところが凄いです。
石井杏奈が演じる女子高校生の仄かな恋心をCMの表現に織り交ぜているとはいえ、基本的にはテーマソングを流すだけで、積水ハウス住宅の購買意欲を煽る事に成功している「吹奏楽部の少女」篇。
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しいての欠点を挙げるとすれば、このCMには積水ハウス指定が入ってませんので、住宅の購買意欲は猛烈に高まりますが、積水ハウスは高級過ぎて結局他のハウスメーカーに客が流出しているのが実態でしょうから、折角のCMですが他のハウスメーカーのアシストをしているだけの結果になってる気がするのですが。。。
ただ、トップオブトップのハウスメーカーの貫録のCMです。
積水ハウス「ビー・サイエエアキス」篇
後半住宅のカットインがありますが、基本的には親子の笑顔のカットだけで、商品説明、商品の信頼性をアピールするという超絶技法。「ビー・サイエエアキス」篇
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積水ハウスの思うつぼなんでしょうけど、こういうCM見てるとほんとうに、家が欲しくなります。
積水ハウス「子供の世界」篇
また、子役を使ってここまでのドラマに仕上げているのは見事だと思います。
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なかなか本当のドラマでも子役にここまでの演技をさせているドラマはなかなか見かけません。
積水ハウス「まちなみ参観日」篇 多部未華子
そして、ただの住宅見学会のお誘いを、映画並のドラマ仕立てで表現しきった、このパターンのドハマり役女優多部未華子を起用した名作「まちなみ参観日」篇
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新しい場所に引っ越しをしたら、新しい恋が始まる…というベタベタな構成ですが、個人的にこのストーリーは大好きです。またこのストーリにピッタリの女優、多部未華子を起用が適役過ぎます。
積水ハウス 「環境配慮の家」篇
これも娘の髪を結うシーンだけで、父親の責任感を煽り、住宅購入へ繋げる巧みなCM構成の「環境配慮の家」篇
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実際に娘をお持ちの父親には結構強烈なCMではないでしょうか。
積水ハウス「空のアート」篇
空と曇を映しているだけでCMになってしまうのは、さすが「積水ハウス」のブランド力、「空のアート」篇
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他のハウスメーカーとはブランド力の格が違います。
積水ハウスの「 IS ROY+E 」篇
中年男性の横顔を写すだけで、自社製品のCMにしてしまっている玄人なCM構成の「 IS ROY+E 」篇
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まず、中年男性といってもイケメンなのは当然として(俳優 平井真軌)、CMのロケーションが一般庶民が使うの満員電車なんかではなく飛行機ってところが肝です。
ということは相当収入がある人物設定となりますし、また機上から眺めている自宅場所とおもわれる場所が都心エリアで坪単価の安い郊外の田圃の中ではありません。
CMのカット1枚1枚で住宅の高級感を匂わせるという・・・玄人なCM構成に脱帽です。
積水ハウス「家はLOVE SONG」篇
仔犬を映すだけで、CMになってしまってる「 家はLOVE SONG 」篇でも同じ事が言えます。
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犬を撮ってるようで、カットインする高級インテリアの数々…玄人なCM構成です。
積水ハウス「グランドメゾン」篇
「グランドメゾン」篇なんか、ベランダで踊ってるだけでなんですけど‥いいCMです。
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醸し出す高級感は「新体操」ってところがミソなんだと思います。
これでもかっていうくらいの高級感アピールです。
もちろん高級『感』ではなく、実際に高級住宅なんですけど。。。。
積水ハウス 「夢よ、もう一階」篇
積水ハウスのような高級住宅で三階建てってあまり見たことありませんが‥「夢よ、もう一階」篇もなんか高級住宅への憧れが掻き立てられます。
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積水ハウスのCMを見る度に、高級ハウスメーカーの貫録と雰囲気に圧倒されて、ため息が出ます。
庶民には手が届きませんが、やっぱり憧れますね。
積水ハウス 「3階のカノジョ 5話」篇 剛力彩芽 野村周平
この剛力彩芽と野村周平が演じている「3階のカノジョ」シリーズも個人的には大好きです。
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同じ三階のCMでも「高級感」推しの「夢よ、もう一階」篇では積水ハウスを購入出来そうな感じが微塵も感じられないので、どちらかというと実際CM中にカットインもしてますが少し下町感のある、少しだけ積水ハウスに手が届く感じがするこちらのCMの方が好きです。
トヨタホーム同様、他のハウスメーカーもテレビCMには力を入れてますが、比べるとやはり積水ハウスのCM構成、イメージ戦略は結構先を行ってます。
大和ハウス「ここで、一緒に」篇
実際、最近の大和ハウスなんかも悪くはありません。
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それでも他のハウスメーカー、特にトヨタホームにはもっともっとCM頑張って貰いたいです。
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