トヨタホームで新居を建てた名古屋市緑区有松の観光スポットを、引っ越して早々地元民を名乗るのもおこがましいですが、地元民ならではの視線で散策してます。
細根山(オアシスの森)公園(自宅から徒歩5分)
いろいろ散策してますが、それはそれは見事な竹林が広がっている細根山(オアシスの森)公園は、僕の一押しお勧めスポットです。
細根山(オアシスの森)は現在は綺麗な竹林ですが、江戸時代は豪商の避暑地でした。
江戸時代の文献「尾張名所図会」には『下郷さんの別荘で、絶景の場所です。』と記述があります。
・・・細根山 鳴海山の内にして一名小山園と号す 当駅下郷氏の別荘なり 其先寂照庵知足の経営なり 山中に十四景ありて四時の眺め乏しからず ・・・
江戸時代、鳴海の造り酒屋で大富豪だった下郷家の別荘で、特に鳴海六歌仙の一人だった下郷知足が当主の時期には、あの松尾芭蕉も、「野ざらし紀行」 の途中の貞享二年、「笈の小文」の旅の途中の貞享四年など、度々この地を訪れ細根山にあった知足亭に宿泊したそうです。
現在は当時の別荘や庭園はないのですが、昔の大富豪が避暑地に選定しただけあって、標高36mの小高い丘の上に、地元の方々の手で整備されてる手入れの行き届いた広大な竹林が広がっており、竹藪から差し込む日差しも心地よい、たいへん涼やかな散策路となっています。
松尾芭蕉が細根山を訪れた際には自ら杉を手植した(後に芭蕉塚と刻まれたといわれる)ほど、芭蕉と親交のあった下郷家の墓や、下郷家の別荘「寂照庵」と「湛然堂」跡地、そして句碑などが山頂部にあり史跡としても興味深い場所ですが、
とにもかくにも細根山はヒメボタルも生息している程の非常に涼やかな竹林が見事です。
蒸し暑い名古屋の地で、今も昔も庶民は熱夏を夕涼みをするなど様々工夫を凝らして過ごしている頃、お金持ちは優雅にこんな涼しい場所で別荘生活を過ごしていたんだな・・・なんて思いを馳せれる事のできる散策路です。
細根山(オアシスの森)までの道程
有松駅から県道237号線に入り、道なりに米塚北(交差点)を北進して東稜中前(交差点)を左折し、直進します。
すると右手に「天満宮入口」というとても小さな看板が(注意深く意識していれば)右手に見えてきます。
右折して、もうここからは事実上徒歩でしか入れませんが細い路地を50m程進みます。
アップダウンのある小路ですがすぐ突き当たります。左手には天満宮が在りますし、右手が細根山(オアシスの森)です。
細根山(オアシスの森)公園散策
さっそく細根山へ入ってみると標高36mの上り坂です。
右手に散策にあたっての注意書き看板がありますが、犬はOKみたいですね。
それはそれは見事な竹林が広がってます。
僕も田舎出身ですので、竹藪は見慣れてますが、これだけ綺麗な竹林はなかなか見たことがありません。東海地区屈指ではないかと思います。
山と言ってもちょうどのぼり頃な丘なので、程よいところで山頂部へ到達します。
古の歌人達が偲ばれる史跡なんかがあります。
竹林の中を手入れの行き届いた散策路が綺麗に巡らされてますが、
僕が竹林の涼しい風に吹かれて気持ちのよい散策が出来るのも、地元の方々の手入れあってこそとたいへん感謝してます。
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